僕が何度も繰り返し読み返している自己啓発書が3冊ある。
何度もブログで紹介しているのでお気づきだろうが、D・カーネギーの『人を動かす』と『道は開ける』、そしてスティーヴン・R・コヴィーの『7つの習慣』である。
この3冊はいわゆる古典的名著とも言われており、書店でもベストセラー・ロングセラーとして店頭に並べられ続けている。
ざっくり言うと、『人を動かす』はコミュニケーションについて、『道は開ける』は悩みの解決方法について、『7つの習慣』は生き方(人生に対する姿勢や思考方法)について書かれている。
経験的に、この3つの本の内容をしっかりと実践することができれば、人生で遭遇するあらゆる出来事の95%に対処できると言っていいだろう。
当たり前だが「実践」が大事で、読んでも実際に行動しなければ何の意味もないので、読んで終わりにせずに内容を実践しよう。
オススメは読書ノートをつけることだ。作り方は簡単で、スマホのメモアプリに保存し、折に触れて見返すだけだ。これで、実践がぐっと簡単になる。
世に出ているほとんどの自己啓発書は、上で挙げた本の内容を著者の経験を踏まえたうえで焼き直ししたものだ。
たとえば、最近めちゃくちゃ売れているTestosterone氏の本は、「筋トレ」というテーマにフォーカスした自己啓発書だが、思いっきり『人を動かす』『道は開ける』で目にしたような内容が語られている。
最近の自己啓発書は読みやすいので、入門書として読むのはいいと思うが、原典にあたることが大切ということは覚えておこう。
あとは、自己啓発書の類はあまり読んでいることは言わない方がいい。
理由は簡単で、「こいつ自己啓発書読んでるのに全然人格ができてないじゃん」と思われるからだ。
D・カーネギーやスティーヴン・R・コヴィーの主張していることを100%実践するのは、むちゃくちゃ難しい。
というか、著者自身すら常に実践はできていないのではないだろうか。
これらの本は、いわゆる「人格主義」に基づくもので、すぐに実践できるような小手先のテクニックはない。
だが、これらの本に書いてあるような人格者になれたら、間違いなく人生の成功確率は上がるだろう。
他にも、成功本のロングセラーといえば、『思考は現実化する』とか『引き寄せの法則』などがあるが、個人的にはちょっとオカルトチックな内容なので、僕はオススメしない。
一方、人格主義の本は、基本的に自分が我慢して相手を立てる内容になっているから、けっこう精神的にキツイこともある。ましてや僕は聖人君子ではないし。
たとえば、『人を動かす』では、「悪口を言わないこと」が基本中の基本だし、『7つの習慣』では、まず相手の理解に徹することが公的成功には必須とされている。
そもそも、ホリエモンの熱心な信者である僕が、一朝一夕で人格者になることは不可能である。というか、どちらかというと非人格者寄りの人間だし、『人を動かす』や『7つの習慣』に書いてあるそのままの人間になることだけが成功や幸せな人生につながるとも思えない。
ただ、やっぱり人格者は得する場面も多いし、何より他人と対立してばかりの人生より気持ちがいい。
そこで、僕がオススメしたいのは、人格をゲーム感覚で磨くというものだ。
読書ノートなどを使い、『人を動かす』や『7つの習慣』などの目次とざっくりした内容、適用場面を頭に入れておく。
そして、現実社会でそのシーンに直面したら、
「おっ、これはあの本の◯◯の場面だな」
と自分の置かれている状況を見つめ、本で書かれていた内容を実践する。
そして、想定していたとおりの効果が得られたかをあとで内省するのである。
こうやって客観的に自分を見られるようになればしめたものである。
昔の自分だったら怒ってたなーとか思いつつ、その都度成長した自分にも気がつけるのでオススメだ。
おしまい