一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

無の境地のススメ

心が疲弊する原因を考えてみると、当たり前だがそこにはネガティブな感情がある。怒り・落胆・悲しみ・不満等のネガティブな感情が継続すると、とても疲れるものだ。

こうしたとき、間違ったアプローチが、ポジティブな感情に(無理やり)持っていこうとするものだと思う。ネガティブな状態を解消して、喜び・嬉しさ・楽しさ等のポジティブな感情に持っていくのは難しく、しかもなかなか長続きしない。

 

そうではなく、ニュートラルな感情、言い換えれば無の境地を意識すると心がラクになる。何か外部から刺激を受けた際、自分もしくは身内(親・配偶者・子供など)に重大な影響があるような場合以外は、一切反応しないようにするといい。

たとえば、上司に怒られたとか、友人とケンカしたとか、駅のホームで人とぶつかって舌打ちされたとか、日々の生活の中では、ネガティブ方向に寄せてこようとする事象のほうがはるかに多いのが現実だと思う。

だが、そうした事象の99.9%があなたやあなたの家族の生命・健康・自由などを奪うものではないはずだ。だから、「死ぬわけじゃないし気にする必要ないよな」「これで刑務所に入れられるわけじゃないよな」と無視してしまえばいいのである。

「刺激と反応の間にはスペースがある」とスティーブン・R・コヴィー博士の『7つの習慣』で書かれている。我々は、受けた刺激をどう解釈し反応するかの自由を持っており、いかようにも料理することができるのだ。

 

メンタルが安定しない人を見ていると、ポジティブ感情⇔ネガティブ感情の絶対値が大きい傾向にあると思う。

可能な限り無の境地をキープし続けることが穏やかに生きていくコツであるのではないだろうか。 

めっちゃくだらない話だけど、ナンパする際も余計なことを考えず目の前の女子を無心で切っていくくらいの方が成功率が高かったように感じるので、無を意識してアプローチをしていきたい(笑)。

 

これで解決できない場合、時間軸や座標軸を変えて自分を客観視してみるといい。

これはブログで何度も書いたが、戦争のない今の日本に五体満足で生まれ落ちた時点で、ほぼ勝ったようなものである。

先進国の人口率は約15%ほどで、さらに日本の1億2000万人の中に入れる確率は1.5%程度。これはもうかなりラッキーだと言わざるをえないだろう。近隣の某国々に生まれていたらと思うと、ゾッとしないだろうか。

どうしても落ち込んでいたら、戦争ものや脱北者の本を読むといい。いかに今の自分が恵まれているかを実感できるはずだ。

 

それでも気分が優れないのであれば、もはや心理的手法では解決困難なため、物理的に考えないようにするしかない。

人間は二つのことを同時に考えられないので、悩む暇がないほど忙しくしてしまうといい。ホッと一息つく瞬間が一番危険なので、寝るまでスケジュールをいっぱいにし、ほんの少しのスキマ時間も勉強をしたり読書をしたりして過ごす。

そして、クタクタに疲れて倒れ込むように寝てしまおう。

 

おしまい