一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

「やりがい」に惑わされると会社の思うツボ

昨日は勤め先の後輩(関連企業に出向中)と飲み会だった。最近飲んでばかりいるな・・

彼はなかなかサラリーマンとして芽が出なかったので、30代前半で関連企業に送り込まれ、今は本部で営業支援をやっているらしい。出社は朝早く夜も遅くまで残業しサービス残業もしまくっていて、体力的にはかなり大変らしいが、昔と違って周りに感謝されるので非常に「やりがい」を感じているらしい。

話を聞く限り、私からすれば完全に都合よく使われている感じで、給料以外の報酬が「周りからの感謝」しかない感じだったのが気になった。これ、搾取構造で会社の思うツボだと思うんだよね。

 

今のお前の仕事ってさ、過去の経験のアウトプットとルーティンだけじゃん? 数年後ウチの会社に戻ってきたり、万一パワハラが嫌になって転職せざるをえなくなったり、将来副業・起業したりしようとした時考えたら、1ミリもプラスにならなくない?(笑)

 

と冷静に指摘してしまった。

気持ちよく飲んでたのに泣きそうにしてしまって本当に申し訳なかった。

 

イヤーでも本当にそうっす。そうなんです。自分でもわかってるんですけど、考えないようにしてました。

 

自分は朝始業ギリギリまで日経読んだり、昼間も細切れの時間でKindleで読書したり、FPの勉強も継続しているという話をした(もうすぐ1級に受かりそうという話はしなかったけど)ところ、とても良い刺激になったと感謝された。

最低限やらないといけない仕事以外、自分の知識・スキルの積み上げになることだけしようぜ、ということを伝えた。

 

先日の日経記事で「ステルス賃上げ」という面白い概念が紹介されていた。

賃金が上がらないので、自ら提供する労働サービスの質を落とすという考え方だ。

今のところ、日本で働いている限り賃金の上昇はあまり期待できないので、勤務時間を減らす・勤務中も上手に手を抜く、有給をガッツリ取得する等により、実質賃金を上げていく取組を個人個人が進めていくことが大切だと思う。

 

おしまい