直近のPRESIDENT Onlineで興味深い記事を見つけた。
企業の社員、すなわち労働法で守られた労働者でありながら、半ば自営業のように一人でまとまった仕事をこなす働き方が広がっているという。この記事では「自営型社員」と呼んでいる。
「自営型社員」・・なんだかとても魅力的な響きである。
私自身現職ではジョブ型採用で、法人に対するコンサル営業を通じて売上・利益を取ってくることが最大のミッションであり、雇用契約書上もそのように明記されている。要するに、イチ営業マンとして雇われた身である。
一方、自分の一日のスケジュールは完全に自分で決めてよく、とにかくどこにいても仕事のパフォーマンスを発揮していれば文句を言われることはなく、営業実績を出すプロセスについてとやかく言われることはない。
営業とその周りの仕事をするだけでなく、空き時間で社内の法務・経理の仕組みを勉強してもいいし、受注事務を派遣のお姉さんの横に座って延々と聞くのもありだ（聞いたら「一匹狼さんって変わってますねー、でもエラいですねー」と言いながら快く教えてくれた）。
思うに、販売している商品・サービスそのものでなく、会社全体がどうやって動いているかを理解しているかしていないかで、クライアントに向き合った時の迫力も全然違うと思うのだ。
そして、何よりこういう受け身でない仕事の進め方は面白い。営業マンというロールだけでなく、経営者的な感覚で担当のクライアントと接しているという充実感が得られる。
しかも労働関係の法律で守られているので、法令を守っている限りにおいてクビになることもない。
固定給を安定的にもらいつつ、そこに安住せずに経営者マインドを学ぶことは、攻守のバランスに非常に優れた働き方だと思うのだ。
このような働き方はJTCでは絶対無理だし（やろうと思っても干される）、そういった企業で働こうと思って転職活動をしても、求人情報に書かれた表向きの情報では判断できないと思うので、口コミサイトや面接を通じて情報を得ていくしかないと思うが、たまたま現職がこんな恵まれた環境だったので本当によかったと思う今日この頃である。
おしまい
