3月初旬以降のテレワーク期間で、かなりたくさんの本を読んだが、肝心のアウトプットができていなかったので、そろそろまとめて感想を書いていきたい。今日は超基礎的なマネー本を紹介。
超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください！
概要
本書は一言でいうと資産運用についての超基礎本。お金の守り方・増やし方・使い方について、「債券とは何か」「複利とは何か」など基本的な内容から丁寧に解説してくれる。これから資産運用を始めたいという人の最初の一冊にはもってこいだろう。著者の山崎元氏は金融業界を中心に12社で転職経験のある金融のスペシャリスト（現楽天証券経済研究所客員研究員）。こういったキャリアから、『一生、同じ会社で働きますか？』という
＜目次＞
はじめに
chapter1 お金を安全に持っておく編
chapter2 ちょっとリスクをとって運用する編
chapter3 お金を使う編
chapter4 トクする制度を使って実際に運用してみる編
chapter5 年金と確定拠出年金編
まとめ
おわりに
本書の内容
本書では、お金の守り方・増やし方（運用方法）・使い方（家・生命保険・結婚など）について、オーソドックスな攻略方法を展開している。銀行ではなくネット証券を選べとか、銀行の外貨預金は絶対にやめたほうがいいとか、税金の優遇が受けられるNISA・確定拠出年金を活用せよとか、資産運用を始めるなら確実に知っておいた方がいい内容が並んでいる。実際に投資対象として勧められているのは個人向け国債と投資信託（インデックスファンド）である。かなり手堅い。
ポイント
以下では、本書で気になったフレーズなどを引用してご紹介。
世の中には知ってるだけで得することはたくさんある。だから金融の正しい知識をつけることは大切。（chapter1 お金を安全に持っておく編より）
お金の話だけでなく、人生全般に言える心構えである。世の中のことを詳しく知りたいのなら、『人生は攻略できる』
お金を正しく運用したかったら、銀行には近づかないほうがいい。（chapter1 お金を安全に持っておく編より）
これは本ブログでも繰り返し言っていることである。山崎氏曰く、銀行は、「金持ちには投資させて手数料をもらう。貧乏人には借金させて金利をもらう」のがビジネスモデルだと。よく覚えておこう。客が得するものじゃなく、自分たちが得するものを売ろうとするのは、銀行に限らず金融機関の営業マン全般に言えるので、肝に銘じておこう。
『誰もどの金融商品が上がるか下がるかは当てられない』ということを認識していれば、やるべきことが見えてくる。投資信託で言えば手数料を下げること。改善できないことを頑張るのは無駄だから、改善できることに集中する。これは人生全般に当てはまるコツだから覚えておいてほしい。（chapter2 ちょっとリスクをとって運用する編より）
これがアクティブファンドではなくインデックスファンドを買うべき大きな理由である。この本では詳しく書かれていないが、一般的にアクティブファンドの方が手数料が高いが、インデックスファンドを上回る実績を出し続けられるアクティブファンドはほとんどないという結果が出ている。
結婚するなら相手の女性は収入が多い人のほうがいいだろうね。家計をキャッシュフローにたとえるなら、稼ぎのある奥さんは資産になるけど、そうでない奥さんは負債になる。それに、収入がない人だと離婚するときに養育費を払う額が増えるからね。（chapter3 お金を使う編より）
文脈的には冗談で言っていたようだが、これはまったく冗談ではなく大事なことだ。専業主婦を希望する女子と結婚することは、不良債権を自ら手を挙げて引き受けるのと同じだ。そんな愚かな真似をくれぐれもしないように。
感想
本書は発売された頃（2015年頃）に一度読み、今回マネーリテラシーを磨き上げるために再読。ベストセラーなのでどの書店にもほぼ置いてあるし、長いことアマゾンのプライムリーディングの対象にもなっている。非常に基礎的な内容だが、何事も基礎を知らなければ当然応用もできないというものだ。本書は手堅くインデックスファンドの積立を勧めているが、もし個別株投資に興味があればバフェットの本などを読んだり、攻めの投資がしたければ金持ち父さんシリーズなどを読めばいい。
＜本書はこんな人にオススメ＞
・資産運用をこれから始めようと思っている人
・マネーリテラシーに不安がある人
・インデックスファンドに興味がある人
など
超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください！
おしまい
