一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

本は素晴らしい/ウザい勧誘の断り方

最近、株や不動産などで本格的に市場で戦っていけるように日々勉強している。

勉強していく中で、改めて本のコストパフォーマンスが素晴らしいということを実感している。

一言でいうと、本は「低コスト・高品質」なのだ。

著者の経験やノウハウ自体に加え、本が一冊完成されるまでには、著者の執筆時間や出版社による編集・印刷・製本など関係者の膨大な労力・時間が費やされている。その結集が一冊1,500円前後で買えるというのは、最高にコストパフォーマンスが良い。また、まったくタメにならないと思った内容でも、その損失は本の値段が上限となる。こういった意味で非常に低コストなのである。
また、世の中には怪しい投資話やネットワークビジネスなど、低俗なコンテンツで金儲けしようとしてる輩はごまんといるが、なぜか「出版」を通して金儲けをしようとしている人は少ないように思える。要するに、純粋に自分の経験や思考を世に広めたいという動機で本を出している人が多いと感じるのだ。特に処女作は、力の入れようが半端ないので、ぜひ何冊も著作のある著者であれば、最初の一作目を購入するといい。本には著者の体験が必ず組み込まれているので、読書を通して著者の成功体験をたった数時間の間に「追体験」することができる。このように、本は良質なコンテンツとしての特徴も持っている。

100冊買っても15万。最高の自己投資になる。

 

次にオススメなのはブログやVoicyである。

ブログはあくまでネット上の情報なので玉石混交である。よって、メディアに露出したり、紙の本を出しているような発信者がオススメだ。Voicyはパーソナリティになるために選考を経ないといけないので、ある程度の信頼性は担保できるであろう。

双方とも毎回の発信内容について、本のように出版社の校閲が入らず自由に語られてしまう点が少し弱いが、最新の情報に触れられるというところと、完全無料という点がいい。書籍と合わせて読んだり、聞いたりすると理解も深まるのでオススメ。

 

一方、無料セミナーはクソだ。

セミナーを開催するためには、会場費や人件費・広告費などの費用がかかっている。これらの経費をかけてまで無料で人を集めようとするのには、それなりの理由がある。これくらいのことに気づけないとかなり厳しいだろう。

不動産業者や金融機関の無料セミナーの目的は、個人情報の開示を条件にしているケースが多く、それらを利用して商品の売り込みをしようというものである。そして、インターネット上での売買に比べ、こうしたセミナー運営費や営業の人間の人件費が乗っている分、その商品は割高になる。

 

有料セミナーは無料セミナーよりはマシだが、語られる内容は本とほとんど同じだし、聞いた内容が手元に残らない(簡単なレジュメくらいはもらえるだろうが)。値段は本の10倍以上するものがほとんどだ。

他の参加者と連絡先を交換して、情報交換できるというメリットを挙げる人もいるが、そもそも他人と群れたくない人は不要だ(多分このブログを読むような人は他人と群れない人が多いと推測される)。

講師と名刺交換できるのがメリットという人もいるが、やっぱり忙しい中質問するのは気が引けるし、こちらが講師に与えられる対価は金銭以外ないので、セミナー外で対等に接してもらえるかは甚だ疑問である。やはり、本で充分な気がする。

 

ちなみに、上述のとおり、無料セミナー後は必ず営業マンがあなたのところに商品やサービスを勧めにくる。

断り方は簡単だ。

「そんなにいい商品(サービス)なら、あなたが借金して買えばいいのでは?」

この一言でOKだ。

 

たとえば、ある不動産の営業マンよれば、1000万円のワンルームマンションを買うと年間100万円の賃料を受け取れるという。投資利回りは10%で、フルローン(頭金なし)で購入資金を銀行が貸してくれるらしい。10年で投資元本が回収でき、あとは不労所得だ。

ちょっとネットを調べたらこんな話は明らかにおかしいという話がわかる。ワンルームマンションの全国的な利回りは4~5%だからだ。

だが、もしそんな素晴らしい投資があるとしたら、なぜ不動産会社の社員がなぜそれを自分で独り占めしないのだろうか。借金をしてそのワンルームマンションを買いまくればいいだけの話のはずだ。

だから、本当に素晴らしい投資対象なら、わざわざ人件費をかけて顧客を訪ねて営業なんてしないだろう。ネットでちょっと告知すれば、購入希望者がいくらでも現われるのだろうし、本当にウマい話なら、自分で投資するに決まっている。だから、あなたところにきたウマい話はすべて無視すればいいのだ。

 

 

おしまい