誰もが自分なりに正しいと思う考えや意見を持っているはずですが、この日本という同調圧力の強い国では、他人の意見に流されずに自分を貫くということはなかなか難しいことでもあります。
今日は他人の意見に流されて生きるのをやめるのに役立つ2つのツールをご紹介します。
人によって言うことがまったく違う
本題に入る前に、「人によって言うことがまったく違う」ということを知っておきましょう。
一つのテーマに対して、個人個人がいろいろな価値観をぶつけてきます。
例えば「出世」について考えてみるとわかりやすいでしょう。
上司のAさんは「男なら出世を目指さないとダメだ」と言い、先輩のBさんは「仕事はあくまで生活の手段、家族を大事にしたい」と言い、同僚のCさんは「今は個の時代、仕事でスキルを蓄積して独立する」と言い、後輩のDくんは「自分探しをしたいので、ある程度貯金が貯まったら退職して旅に出る」と言う。
誰もが、自分の価値観を押し付けてきます。ある人の意見に迎合しようとすると、必ず別の人からは否定されてしまいます。全員にいい顔をすることはできないのです。
自分の意見を明確に持っていないと、結局、その時点で一番近くにいる人(権力のある人)の意見が最も強くなり、他人の意見のまま生きる人生になってしまいます。
人生の結果は誰が責任を取るか
さて、会社の上司・同僚や友人の言うことを聞いて、そのとおり実行したとしましょう。
しかし、その通りに実行して大失敗したとしても、誰も責任は取ってくれません。
ひと昔前にSNSを中心に「脱社畜」が流行りました。今すぐ会社をやめて好きなことをやろうという話です。
脱社畜を声高に主張していたのがインフルエンサーのイケダハヤトさんですが、ネット界隈では「イケハヤのブログを読んで会社を辞めたら年収が下がって人生失敗した!イケハヤは責任を取るべき!」といったブログやツイートを目にしました。
この理屈はおかしいです。
どういう決断をしてどういう行動を取るか、人生はすべて自己責任、これが原則です。
だからこそ、自分の意思をきちんと持ちそれを貫く、ということがとても大事になります。
他人に流されないための2つのツール
ここまでエラそうに語ってきましたが、本題の「他人に流されないためのツール」を紹介します。
このブログで何度も紹介してきた「手帳」と「日記」です。
アウトプットがとても大事なんです。
まず、手帳に自身の価値観や守るべきルール(憲法)を書いて、毎朝欠かさずにそれを眺めます。
まだ自分の大切にしたい価値観や人生のビジョンが不明瞭な人については、少し時間がかかりますが、フランクリン・プランナー社の『7つの習慣手帳』の演習をするのがオススメです。
関連記事:【書評】『7つの習慣に学ぶ手帳術』フランクリン・コヴィー・ジャパン
関連記事:7つの習慣を手帳で実行する
そして、日中も肌身離さずに持ち歩き、空いた時間で繰り返し眺めます。
人生の答えはすべて手帳に書いてある状態になっているので、外部からの刺激により判断に迷いそうになったときには、まず手帳を開けばいいのです。
そして夜は日記を書きます。静かな部屋で自分と向き合い内省しましょう。
その日の出来事を思い出しながら、自分の心の深い部分にアクセスし、自分の正直な願望・怒り・悩みなどを書き記します。
今日何があったか(事実)→それについてどう感じたか(感情)→今後どうしていくか(決意)、という流れで記録を残しておきましょう。
ある日、職場で勘違いするほど褒められたり、逆に理不尽極まりない叱責を受けたりしても、家で過去の日記を読むと、嘘偽りのない等身大の自分の生活の記録が残っています。
この記録が、僕にとっては、報われないサラリーマンの仕事に熱を入れすぎたり、過剰にモチベーションを低下させることに対する大きな抑止力になっています。ブレないメンタルを作るために、日記はとても有用なのです。
朝と昼は手帳・夜は日記という2つのツールが、他人に流されない人生を送るための非常に強力な武器になります。参考になれば幸いです。
おしまい